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◆連載 埼玉県受験情報 2018年度埼玉県公立入試 今年の入試総括(理科・社会編)

18年07月30日

埼玉県受験情報 2018年度埼玉県公立入試 今年の入試総括(理科・社会編)

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【理科】

◆今年の入試の特徴
定番の「過程や考え方を書かせる」問題はなし。記述・計算問題が一気に易しくなり、典型題中心の出題に。

◆難易度(昨年との比較)
全体的に易化。しかし、平均点は若干アップにとどまっている。

◆その他、注目点
昨年3問出題された「すべて選ぶ」問題は1問のみに。2年続けて大きく易化しているので、来年度は反動で難化する可能性大。難関校の記述対策強化は必須。

◆学習のポイント
試験問題は基礎的な問題が中心ですが、正確な知識が求められます。しっかり覚えることが重要です。 まずは、一問一答形式の問題集などを利用して、単語の名称と内容を暗記することから始めるとよいでしょう。単語の内容を自分で説明できるくらいにすることが目安になります。物理・化学・生物・地学と多方面にわたる知識が必要となりますので、覚える時間を計画的に確保する必要があります。

記述問題は、「原理原則に関する正確な知識を持っているか問う問題」や「考え方を説明する問題」が出題されるので、本当に内容が解っていないと得点することは難しいでしょう。さらに「適切なものをすべて選ぶ」という問題が近年増加傾向にありますので、要注意です。

 

【社会】

◆今年の入試の特徴
記述は解答のキーワードとなる用語を書かせるなど難度は上がったが、扱っている内容は典型題に近い。

◆難易度(昨年との比較)
記述の難化もあり、平均点も4.7点下がっている。

◆その他、注目点
10問前後出題される用語記述は全国的にも最頻出なものが中心。グラフの読み取りは割合の計算が必要で、手間のかかるものが定番になっている。

◆学習のポイント
用語を問う単純問題、事象の説明などの記述問題ともに、基礎的な問題が中心の出題になっています。また地理は「資料の読み取り」、公民は「政治・経済の知識確認」が記述問題の定番。歴史の記述問題は難問から基礎的な問題に変化する可能性があります。しかし、歴史の出来事の並べかえ問題正誤を問う問題は例年通りレベルが高くなっています。

まずは、中1の地理・歴史の一問一答問題を何枚も解き、実力を養成。そのあと、地理・歴史の資料問題・記述問題の演習と、中3で学習する公民分野の一問一答による実力養成を同時並行でやる。北辰テスト前は公立入試の過去問題や北辰テストの過去問題で実戦演習を行う。これが理想的な流れになります。

 

理科と社会で共通して言えることは、しっかりとした「知識をもつこと」とそれを自分で説明できる「説明力」「記述力」を身に付けることが何よりも必要になっています。

 

(作成情報協力:株式会社エデュケーショナルネットワーク)

◆連載 埼玉県受験情報 2018年度埼玉県公立入試 今年の入試総括(国語・数学・英語編)

18年07月26日

埼玉県受験情報 2018年度埼玉県公立入試 今年の入試総括(国語・数学・英語編)

18埼玉県公立入試_受験情報通信_web2のサムネイル

【国語】

◆今年の入試の特徴
出題形式は例年通り、小説で100字、説明文で45字の記述が出題。説明文は芸術論を扱ったもので、難易度は高め。古典は「徒然草」から出題。

◆難易度(昨年との比較)
説明文の難化と記述量が増えたが、結果は昨年並み。

◆その他、注目点
記述問題は難化傾向に。読解・言語事項とともに、語彙力を問う問題が増加。作文はグラフ・資料の読み取りが定番だが、全国の最新傾向のものに変わる可能性が考えられるため、要対策。

◆学習のポイント
「文章読解」や「漢字・語句問題」など日頃の勉強の成果が試されます。毎日の学習がものをいう試験になるので、毎日コツコツと、漢字・読解・古文とテーマを決めて、短時間集中型の勉強をしよう。

 

【数学】(学力検査)

◆今年の入試の特徴
大問1・2が易化し、教科書レベルの取り組みやすい問題が大半を占めた。大問3は規則性の問題。

◆難易度(昨年との比較)
平均点は上がると思われたが、昨年とほぼ同じ結果(44.4→44.0)となった。

◆その他、注目点
大問1・2の配点が72点と高いため、ミスが致命傷に。図形問題偏重の傾向は収まり、数に関する問題に重点が置かれる。

◆学習のポイント
大問1・大問2の問題を落とさない勉強、まずは中1・中2の復習から始めよう。

 

【数学】(学校選択)

◆今年の入試の特徴
共通問題の配点は47点から55点と増加。証明は「角の二等分線と辺の比」。説明問題の出題はなし

◆難易度(昨年との比較)
大問5以外は典型題が並んだため、平均点は上がると思われたが、昨年とほぼ同じ結果(43.2→43.7)となった。

◆その他、注目点
2年間の難度が多く異なるため、次年度以降も関数・図形を中心に高難度の問題で対策をしておく必要あり。

◆学習のポイント
必出の「2次関数」「相似」「三平方の定理」の問題を対策することはもちろん、中学生で学習するすべての単元で、「できる問題はしっかり解く」という取りこぼしを防ぐことが最重要課題になります。

 

【英語】(学力検査)

◆今年の入試の特徴
難度の高い長文が出題されていた大問4は4つの文を順に読み進めていく形式に変化。

◆難易度(昨年との比較)
全体的には特に大きな変化なし。

◆その他、注目点
リスニング問7の問題文が英語で読まれるようになった。英作文は思考力が問われない意見作文が定番。

◆学習のポイント
単語や文法などの基礎的な力を問う問題が中心なので、単語の暗記や文法の理解を深めることが最優先となります。特に大問2の単語記述の問題は確実に得点しましょう。また、英語が得意な生徒は、早い段階から長文読解を行い、英文読解に慣れておく必要があります。

 

【英語】(学校選択)

◆今年の入試の特徴
2問出題された語順整序はどちらも難度高め。大問4では要約文の空所補充(2語補充)が復活。

◆難易度(昨年との比較)
記述や空所補充の難度が上がったため、平均点は下がった。

◆その他、注目点
英作文のテーマは「AIをもっと使うべきという意見をどう思うか」。英作文の得点が合否のカギを握るため、記述対策が重要に。

◆学習のポイント
読解問題で得点を取ることが重要です。埼玉県の長文は「読解力」と「文法力」で解く問題なので、文法の仕組みがしっかりわかっているかを問う問題が多くあります。そのため、日々の演習で取りこぼしを減らすことが重要です。また、英作文は最新&最頻出テーマである「意見作文」を徹底的に対策し、まとまった分量の英文を書けるようにすることを心がけましょう。「AI」「宇宙」「SNS」をテーマにした英文はこれからも出題される可能性が高いもののひとつです。

 

(作成情報協力:株式会社エデュケーショナルネットワーク)

 

 

 

 

◆連載 埼玉県受験情報 過去10年間の埼玉県入試平均点と注意すべき内容

18年07月24日

埼玉県受験情報 過去10年間の埼玉県入試平均点と注意すべき内容

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内容が変化した「英語」と数学に今年も注目!!

注目点①
学校選択の「英語」の平 均点が低下!! ここで落ち着くか 

学校選択問題の英語は大問3の長文読解(配点:34点)と大問4の英作文(配点:10点)でいかに点数を確保するかが重要になってきます。ここでの点数確保は受験勉強としてはずせません。平均点が50点台になりましたが、開示得点を見ると、県難関校の「浦和」「大宮」「川越」では平均点が70点台とも言われています。所沢北、熊谷でも60点半ばが平均点と言われる中で、しっかり得点を取ることが合格に近づくとも言えます。

 

 注目点②  学校選択の「数学」の点数は二極分化か?

数学では、中学1年生から中学3年生までの様々な単元の問題が総合して出題されています。学力検査問題では大問1が50点、大問2が22点の試験になっていて、計算問題や1行問題がメインになっています。夏までの時間で、中学1年・2年生の範囲の計算問題、1行問題を繰り返し、復習することで確実に得点できるようにしましょう。

また、注意してもらいたいものもあります。学校選択問題では、必出の「2次関数」「相似」「三平方の定理」が問題で多用されています。そういった問題を確実に攻略するためには、「単元ごとの反復練習をいかに行うか」が問題を解くカギとなりますので、今のうちから習慣づけると良いでしょう。

 

 注目点③  理科と社会は、入試問題を解くことを見据え、万全の準備を!!

理科・社会について、県難関校の「浦和」「大宮」「川越」を受験した生徒の開示点数を見てみると、約85点~90点前半をとっている生徒が多いことが分かりました。所沢北・熊谷でも80点~85点を取る生徒多く見られます。埼玉県の理科・社会は、教科書の基本内容がしっかり出題され、それをいかに適切に答えるかが、高得点のカギにもなっています。またこれは、公立高校入試全体にも言えることです。教科書に掲載されている内容をしっかり答えられるように、中1・中2のうちから知識を養っていくことが公立入試で点数をとるための方法ということを理解しましょう。

(作成情報協力:株式会社エデュケーショナルネットワーク)