社会で歴史を勉強するときに、語句に合わせて書かれていることが多い年号。
学校の定期テストや北辰テスト、公立入試でもよく出題される年表問題。
「人物名や出来事の名前は覚えているけど、いつの話なのかは分からない」という人も多いですよね。
そこで!
今回から「歴史年号をゴロあわせで覚えちゃおう」をテーマに、
みなさんに年号とその覚え方、簡単な説明を紹介していきます。
記念すべき第1回は「近代の戦争編①」
明治時代以降、日本が関わった主な戦争をまとめて覚えましょう。
①日清戦争(1894)…「ひと(1)や(8)くよ(94)=人、焼くよ?」
ずいぶんと物騒なゴロあわせになってしまいました。
朝鮮で起こった甲午農民戦争をきっかけに日清両軍が衝突した戦争です。
1895年に下関条約を結び、日本は多額の賠償金を清から得ることができ、
遼東半島や台湾などを譲り受けました。
②日露戦争(1904)…「いく(19)ぜロ(o)シア(4)に=行くぜロシアに」
下関条約(1895)で日本が獲得した遼東半島を、
ロシア・フランス・ドイツによる三国干渉によって清に返還します。
当時の日本には、ロシア・フランス・ドイツといった列強と同時に戦う力がなかったのでこの要求をのみました。
その後、清で起こった義和団事件を8か国連合軍で鎮圧しますが、
ロシアが満州に兵をとどめ、兵を引き上げようとしませんでした。
このままロシアが南下政策を進め、朝鮮半島までやってきたら日本が危なくなります。
そこで、同じくロシアをけん制したいイギリスと結んだ日英同盟を後ろ盾とし、
さらに「満韓交換」の交渉をしますがこれも決裂。
日本は安全を守るため、交渉をあきらめて戦争を決意しました。
そして戦争が進み、日本が日本海海戦で勝利したことを機に、アメリカの仲介でポーツマス条約を結びました。
この条約で、韓国での優越権、旅順・大連の租借権、鉄道利権、南樺太を得ることができましたが、
賠償金を得ることができず、国民が怒り、後に日比谷焼き討ち事件などが発生します。
③第一次世界大戦(1914)…「いく(19)ぞ、いっしょ(14)に=行くぞ、一緒に」
オーストリア皇太子夫妻がセルビア人に暗殺されたサラエボ事件をきっかけに、
ドイツ・オーストリア・オスマン帝国を中心とする同盟国と
イギリス・フランス・ロシアを中心とする連合国とに分かれ、世界中を巻き込んだ戦争です。
日本は日英同盟を理由に、連合国側で参戦しました。
1918年に戦争が終わり、フランスにてベルサイユ条約(1919)を結びました。
いかがでしたか。日露戦争は少し長くなってしまいましたが・・・
今回紹介した3つの戦争は、戦争開始が10年ごと(1894→1904→1914)になっていることもあり、
まとめて覚えておきましょう。
次回は「近代の戦争編②」です。
お楽しみに。