埼玉県受験情報 2018年度埼玉県公立入試 今年の入試総括(理科・社会編)
【理科】
◆今年の入試の特徴
定番の「過程や考え方を書かせる」問題はなし。記述・計算問題が一気に易しくなり、典型題中心の出題に。
◆難易度(昨年との比較)
全体的に易化。しかし、平均点は若干アップにとどまっている。
◆その他、注目点
昨年3問出題された「すべて選ぶ」問題は1問のみに。2年続けて大きく易化しているので、来年度は反動で難化する可能性大。難関校の記述対策強化は必須。
◆学習のポイント
試験問題は基礎的な問題が中心ですが、正確な知識が求められます。しっかり覚えることが重要です。 まずは、一問一答形式の問題集などを利用して、単語の名称と内容を暗記することから始めるとよいでしょう。単語の内容を自分で説明できるくらいにすることが目安になります。物理・化学・生物・地学と多方面にわたる知識が必要となりますので、覚える時間を計画的に確保する必要があります。
記述問題は、「原理原則に関する正確な知識を持っているか問う問題」や「考え方を説明する問題」が出題されるので、本当に内容が解っていないと得点することは難しいでしょう。さらに「適切なものをすべて選ぶ」という問題が近年増加傾向にありますので、要注意です。
【社会】
◆今年の入試の特徴
記述は解答のキーワードとなる用語を書かせるなど難度は上がったが、扱っている内容は典型題に近い。
◆難易度(昨年との比較)
記述の難化もあり、平均点も4.7点下がっている。
◆その他、注目点
10問前後出題される用語記述は全国的にも最頻出なものが中心。グラフの読み取りは割合の計算が必要で、手間のかかるものが定番になっている。
◆学習のポイント
用語を問う単純問題、事象の説明などの記述問題ともに、基礎的な問題が中心の出題になっています。また地理は「資料の読み取り」、公民は「政治・経済の知識確認」が記述問題の定番。歴史の記述問題は難問から基礎的な問題に変化する可能性があります。しかし、歴史の出来事の並べかえ問題、正誤を問う問題は例年通りレベルが高くなっています。
まずは、中1の地理・歴史の一問一答問題を何枚も解き、実力を養成。そのあと、地理・歴史の資料問題・記述問題の演習と、中3で学習する公民分野の一問一答による実力養成を同時並行でやる。北辰テスト前は公立入試の過去問題や北辰テストの過去問題で実戦演習を行う。これが理想的な流れになります。
理科と社会で共通して言えることは、しっかりとした「知識をもつこと」とそれを自分で説明できる「説明力」「記述力」を身に付けることが何よりも必要になっています。
(作成情報協力:株式会社エデュケーショナルネットワーク)