7/1に行われた「進学指導説明会」で
北辰テストの勉強法についてお話ししました。
その内容をダイジェストでお伝えします。
第1回目は【国語】の北辰勉強法です。
1.傾向
2014年9月(第4回)より北辰テストの国語は大問5問で構成されています。大問1は小説(文学的文章)、大問2は漢字・語句・文法問題、大問3が説明文(説明的文章)、大問4が古文の読解問題、そして大問5が作文という、配点・問題形式は公立高校入試を意識したものになっています。(今年度も変わらずこの形式)
◎大問ごとにみると下記の表のようになります。(問題数は、2017年4月第1回の北辰テストを参考)
2.学習の取り組み方と志英館の取り組み
まずは昨年2016年の出題をよく確認しましょう。ここから今年はどんな出題があるか予想できます。
大問1・3の文学的文章と説明的文章の文章読解は例年問題文のレベルを公立入試に合わせ、文章量がかなり多くなっています。本文の言葉を使った記述問題が出題されるので、問題文を読まずに解いても高得点はとれません。そのため、すばやく文章の内容を把握するためにも「速く」「正確」に読むことが大切になります。「速く」「正確」に読むためには、毎日の音読と読書が必要です。また、公立高校入試を意識して、「○○字以上○○字以内で書きなさい。」といったような記述問題も必ず出題されています。対策としてはこういった形式の問題に数多く触れておくことが重要です。(書き抜き問題ではないので、注意)
漢字・語句・文法は、覚えていれば答えられる問題が必ず出題されます。志英館では、夏期合宿中に知識事項の総チェックを行ないます。解くために必要なことを覚えてしまいましょう。漢字・類義語・対義語・四字熟語・敬語・文法の問題は全部で22点と配点が高く、漢字も漢検3級~準2級相当の漢字が出題されているため、検定の取得も不可欠になります。苦手な人は志英館でのテストや北辰テスト、各種過去問などを解いて間違った問題をノートや単語カードにまとめ、何回も復習しましょう。
3.アドバイス
問題を解答する順に気をつけましょう。配点の高い問題から順番に何度も本番の試験を想定して練習しておきましょう。これだけの問題数を50分で解くには時間配分に気をつけなければなりません。
[解答順番]
①【漢字・語句・文法】・【作文】 ②【文章読解(説明的文章・文学的文章)】③【古文】
4.高得点の秘訣
文章読解が解けるようになるのは当然ですが、それ以上に暗記できていれば解ける問題を落とさないことです。特に漢字・語句・文法、作文は、必ず出題されますが、配点が全部で38点と、この2つの単元が解けるだけで40点近く取れます。これを逃さないためにも、日々の反復練習が必要なので準備をしておきましょう。また、作文は基本的なパターンが自分の中で作れれば確実に点数が取れます。中には作文をどのように書いたらよいかわからず、何も書かない生徒もたまにいます。作文はテーマによって書けなくなるということがないように、過去問題などを利用していろいろなパターンの作文を解くように心がけましょう。(作文は13行以上書かないと、0点判定になる場合がありますので、そこも注意して練習しましょう)
※参考資料 作文で満点をとれた場合ととれなかった場合の比較。(2016年12月テスト点数を参考)
◎作文をしっかり書けた人と書けなかった人では、偏差値およそ8の差が生じることがわかります。
〔次回予告〕
次回は7/9(日)に
数学の北辰勉強法をお伝えします。