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北辰分析‐社会‐ つづき

13年11月09日

11月第6回北辰テスト

大問3は中世から近世にかけての歴史。

鎌倉時代から安土桃山時代までの

文化を中心に出題されました。

文化史は

政治や戦争の歴史と違って

そこだけが独立して見えるので単純丸暗記に偏りがちですが

その時代の背景を

色濃く映し出しているものですから

イメージを書きたてながら理解してほしいものです。

たとえば

鎌倉時代は

それまでの貴族の文化とは大きく違う武士の文化ですから

力強い金剛力士像や厳しい修行が必要な禅宗が生まれたわけですし

天下が統一されたのちは

戦いに勝って富を蓄えた大名が立派な城を作るなどして

豪華で壮麗な桃山文化が栄えたわけです。

教科書を読んでもイメージがわかないという

歴史アレルギーのある人は

まんがを読むのもいいですね。

大問4は日露戦争から湾岸戦争までの

ひたすら戦争の歴史。

なかでも問2は

地理の知識も必要な設問でした。

第1次世界大戦に日本も参戦したのは

ある国との同盟がその理由のひとつ。

その国とはな~んだ?

ではなく

その国は地図中のど~れだ?

ですから

日英同盟がわかっていても

イギリスの位置がわからなければ正解にはなりません。

このような

歴史と地理の融合問題は

入試でもよく見かけます。

埼玉県の過去問ばかりでなく

全国の入試問題により多く触れることをおすすめします。

大問5は公民。

志英館の生徒諸君は

たか●た先生の授業がドンピシャでしたから

きっと全問正解だったことでしょう。

ただ

人権に関する用語は数も多く

違いが分かりづらいものもありますので

よ~く言葉をかみしめて理解してほしいものです。

しっかり理解する方法のひとつとして

「もしも逆だったら」を考えるとよいです。

たとえば平等権は

「人種・性別などによって差別されず平等な扱いを受ける」

とありますが

「人種・性別などによって差別される世の中」

「平等に扱われない世の中」

を考えるのです。

たくさんある人権が

どれも欠かせないことがわかるでしょう。

北辰分析‐社会‐

13年11月08日

11月第6回北辰テスト

大問1は世界地理。

各設問とも

キーワードが明確なので

あっさりと全問正解した人もいたでしょう。

問1はアンデス地方

問2はコーヒーの生産量

問3は地図そのもの

問4は乾季と雨季がはっきりと分かれる気候

基本に忠実です。

また問5は

統計資料を読み取る問題ですが

計算する必要がないほど

表中の数字が極端なので

社会科の知識とはまったく無縁の算数問題でした。

大問2は日本地理。

良い問題がそろいました。

用語の知識だけではなく

地図上のある地点を指して

ココがどーだこーだと理解する。

やっぱり地理はこうでなきゃ。

地理が苦手な中学生諸君は

ノートに何色ものペンを使って

重要事項を言葉でまとめる勉強など

間違ってもしないように。

地理の勉強は

白地図上に何でもかんでも書き込んでいくのです。

県名も山や川の名前も

工業も農業も

全部地図上に書き込んでいくのですよ。

それにしても

メガネのフレーム生産は福井県がシェアナンバーワンだとは知りませんでした。

長くなったので

つづきはまた明日。

北辰分析-数学‐ つづき

13年11月07日

11月第6回北辰テスト

今日も北辰数学にまずイチャモンを!

大問1の(10)は

なかなか目のつけどころのおもしろい問題でした。

ですが

解説がナンセンス。

正五角形のひとつの内角を求めるために

まず内角の和を求めるとは・・・

いちばんやっちゃぁいけない解き方ですよ。

「正●角形のひとつの内角を求める」という問題は

あちこちの問題集でも見かけます。

その際は

必ずひとつの外角の大きさを求めましょう。

正●角形に限らず

角度を求める問題は

外角を利用するのがセオリーです。

受験生のみなさん

外角が上手に利用できるようになったら一人前です。

もうひとつイチャモンを!

大問1の(11)の①

立体の体積をもとに辺の長さを求めるという

1次方程式の応用問題です。

例によって

方程式の一部が空欄になっていて

そこに数式をあてはめる問題です。

式の前半にある(x+2x)というのが

(上底+下底)であることに気づけば

底面である台形の面積を求める公式だとわかり

( ア )には高さにあたる部分の数式を書けばよいことがわかるかもしれません。

x+2xをあえて3xにしないことに

ちゃんと意味があるわけですよ。

もちろん方程式の先頭の2分の1は

台形の面積の「÷2」の部分です。

さあ、これで底面積の部分はできました。

お次は

四角中の高さである10cm・・・

・・・???

おや???

10cmの居場所がない・・・

体積の720の居場所もない・・・

機転の利くエースなら

模範解答にあるように( イ )を72にすればいいとわかるでしょうが

それって

「方程式をつくりました」と言っていいの?

問題文中に「体積は720立法センチメートルです」と書いてあるのですから

方程式中にも720を使わせてくださいよ。

右辺は720にすべきでしょうが!

右辺が( イ )ではなく

「72」と書いてあれば正解を導くことができた生徒も

きっと多くいると思います。

きちんと(上底+下底)にあたる(x+2x)は残しておきながら

「×高さ」をあらかじめ逆算しておくなんて

この1問で

いや、立式ができれば次の②もできるので

合わせて2問で

7点という配点。

偏差値にして3~4の違いが出てきます。

中3のこの大事な時期に

わずか1の偏差値が受験校決定につながる大事な時期に

こういう設問は勘弁してほしいです。

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